尿勢の低下や頻尿、排尿遅延などの症状が前立腺肥大症
頻尿、排尿遅延、尿勢の低下などの症状が
ある場合は注意しましょう。
前立腺肥大症の症状は排尿時に確認することが可能で、
その症状は大きく分けて
・頻尿:頻繁に尿を催す。
・排尿遅延:排尿を開始するまでに時間がかかり、
またいきむ必要がある。
・尿勢の低下:尿の勢いが弱く、排尿の途中で途切れる。
に分類することが出来ます。
これらと同じ症状がある場合は、病院に行き、前立腺に
異常がないかを検査したほうが良いでしょう。
人には話せない悩み男の悩み!-前立腺肥大症
前立腺肥大症とは?
前立腺肥大症は、最近では下部尿路症状ともいいます。
男性の排尿に関しのなんらかの問題・症状が出るとき、
前立腺が大きくなったことが原因の場合も多々あり、
これは前立腺の真ん中を通過する尿道を大きくなった
前立腺が圧迫するために起こり、単に排尿が困難と
なるだけでなく、性機能障害を起こすこともあります。
また前立腺が大きくなると、尿道を圧迫するだけでなく、
膀胱を持ち上げる形になることによって、
膀胱刺激症状が起こることもあります。
前立腺肥大症は多くの場合中年以降で発症するため、
中年以降の男性において、睡眠時に頻繁にトイレのために
目が覚める頻尿の症状や、排尿後も尿が残っているように
感じる残尿感の症状などがある場合、
前立腺肥大症の可能性が高いです。
代謝機能が低下する高齢者に多く発症する前立腺肥大症
前立腺肥大症の原因は遺伝的因子、体質、栄養、
動脈硬化、人種の違いなどが考えられるとされていますが、
まだ明らかになっていません。
しかし代謝機能が低下する高齢者に多く発症すること
などから、最近では代謝症候群の一つであると
解釈する傾向があります。
アジア系よりも白人の方が発症しやすく、野菜よりも
肉食や牛乳の摂取が多い方が発症する確率が高いです。
糖尿病、高血圧や心臓疾患の合併症として発症することが
多く、逆に肝硬変などでは併発することはまれです。
治療後も排尿障害が残る可能性がある
前立腺肥大症は様々な治療方法があるため、
患者の状態(前立腺の状態、膀胱の状態、症状、年齢など)と
個人の希望によって決定することになりますが、
最近は効果的な薬が開発されたことよって、薬物での治療が
第一に選択される傾向があります。
特に肥大症患者の30〜80%は膀胱にも
不安を抱えており、手術による治療では治療後も
排尿障害が残る可能性があるためです。
しかし、前立腺が大きくなりすぎた、尿閉まで行った場合には
手術による治療が一番効果的でしょう。
ただ手術による治療を行った場合、前立腺組織の
再成長の度合いによっては再手術が
必要となる可能性もあります。
前立腺手術における副作用の一つとしては、精子の排出、
つまり性行為に関するものが上げられますが、
これは年齢によっては大きな問題とならないこともあります。
以上をふまえ、医師との相談のうえよく考え、
納得のできる治療法の選択するのがよいでしょう。